百人一首という感情
この作品は古典や百人一首がとても苦手という方にオススメしたい作品になっています。
まず読んだ感想としてはひとつひとつ句に対しての現代誤訳と作者のその句に対してのイメージや解釈が書かれていてとても読みやすい本になっています。
この本自体タイトルから察するに百人一首という感情、感情という言葉を使っているのでそれぞれ句を詠んだ歌人達の気持ちを読み取るのがメインであり、学問の本ではない為さっぱり読める本という印象がありました。
また、始めに何故古典や百人一首に苦手な人にオススメと書かせて頂いたのかという理由としてはこの本は百人一首全てを載せているにもかかわらず295ページしかない本になっています。要は、一句の解釈が多くて4ページ、少ないと2ページ程の簡潔に書かれていることになります。一句に対して時代背景からなる句の説明が殆ど無く解釈自体も深くまでは書かれてないので少し浅いのかなという印象を個人的には受けますが、そのかわり、古典とくに百人一首など勉強はしたものの苦手中の苦手で避けて通ってきた私でも途中で読むのをやめることなくスラスラ読むことが出来ました。また解釈が少ない分直ぐに句が変わり自身が描いてる情景が変わるので飽きないで読めたのかなと思います。
古典や百人一首に詳しい方はその解釈はとても偏りがあるのでは?と思うところやもう少し詳しく書いて欲しいなど思う所があると思うので個人的にはあまりオススメしません。そうはいっても個人的には嫌いではないので是非、機会がある人は読んでみて欲しいと思います。
総合評価的には5点中2.8ほど…